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土屋和之

Posted by TSUCHIYA

October 17, 2016

グループヘッドの中ガスケット。
ポルタフィルターとの金属の擦れや磨耗によってガスケットが、外れやすくなってきます。
また、粉の詰めすぎで完全にセットされず、圧力が均等にかからず、ガスケットが外れる事があります。
もっともよくあるのが、抽出後の残圧力によってポルタフィルター内部のコーヒーカスが爆発し、そのタイミングで外れるてしまう場合。
今日はその時のガスケットのはめ込み方を紹介します。
まず、ピストンシリンダーの根本を外します。
シリンダーを外した方がやり易く早いです。

外したら、逆さまにします

フィルターを外し、粉を綺麗に取ります

傷や磨耗があります。
ガスケットの向きがあるので注目です。
尖った方が上。
パボーニの展開図には向きまで記載してなかったと思います。

マイナスドライバーでバランスよく軽くはめ込みます

端から徐々にはめ込みますが、押し付け過ぎると最後まではまりません。

この様にガスケットが変形してきたら、精密のマイナスドライバーを奥まで差し込み、隙間をつくりながら、押し込みます。

ガスケットがはまったら、ポルタフィルターを利用して、半分だけかませて、回転させます。

角度を変えて、2回程繰り返します

ここまで来ればかなりしっかりと入っています。
最後はしっかりとポルタフィルターをセットして回転させて仕上げます。

しっかりとはまってます。

こんな感じでやってみてください。
余談になりますが、ファエマやヴィヴィエンメなど、E61のグループヘッドのガスケット交換はバックフラッシュの圧力(パボーニでいう残圧力)を利用して、ガスケットを抜きます。
パボーニのグループヘッドガスケットにも年代によって仕様が違うのて注意してください。