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土屋和之

Posted by TSUCHIYA

September 19, 2016

ダブルスイッチパボーニ
圧力スイッチ(プレッシャースタット)をもたない
このタイプ1980年代の素晴らしいマシン。

オーバーホールをしてダブルゲージカスタムしたもの。
今日はこのスペックとポテンシャルを紹介しよう
いつも通り給水は8分目。
ゲージの穴の手前まで水を入れます。
これ以上いれると穴と導管の間に空気が溜まり圧力計が反応が悪くなります。

キャップを閉めたら
ダブルスイッチ赤色、白色同時にオン

このダブルスイッチは赤色がメインスイッチ及保温用
白色がスチーム加熱スイッチ
温度管理はこのスイッチでコントロール
120℃位に達するとヒーターについているサーモスタットが自動的に働きヒーターへの電圧オフに。
このサーモスタットに動きを理解した上で、赤色白色スイッチをコントロールしなければならない。
カスタムゲージがないオリジナルの状態では1barで安全弁から蒸気を逃がす設定になっており、この状態から白色のスイッチをオフにする。
蒸気の吹き出る感覚で判断しなくてはならない。
このタイミングをミスしてしまうとサーモスタットが自動的働きマシンが冷めるまで待たなくてはならない。
また、底板とヒーターの空間の熱が暖まり、サーモスタット自体も熱くなり、サーモスタットの感知を早めてしまうために、白色の加熱スイッチオフのタイミングは非常に重要になってくる。
この感覚的な作業をダブルゲージを使って目視で判断。

ホルダーを湯通して豆をセッティング

かなり強めにタンピング

蒸気圧力が上がってきたら、お湯の流れを確認し蒸気と湯温のスピードをチェック
水温計は給水してから一番初めのショットが、より正確なボイラー内の湯温を計れます。
二杯目以降のショットは、水位計の水かさが減り、水温計の感知部分が蒸気の温度も拾ってしまう。
蒸気はお湯より温度が高いので、ファーストショットより正確性を欠いてしまう。

豆の種類や粉量によって抽出の温度を変えるのも、マニュアルマシーンならではの楽しみ。
他の家庭用のマシーンではこんなにシビアに湯温コントロールすることは困難
今回は90℃を狙って抽出
このタイミングで白色スイッチオフ
抽出準備レバーを上げ

圧力を感じる様に2、3回30度位レバーを倒し
反発力を感じたら、抽出スタート。

圧力を感じながらゆーくりレバーを倒し

エスプレッソの粘り、色を見ながらレバーを倒し、ベストのタイミングでカップを抜く

濃厚なエスプレッソ

良い感じにクレマもたっている
シュガーをいれ

ゆっくり沈んで行った。